愛すべき同居人「セローム・デンドロン」現る。
8月某日、我が家に新しい同居人がやってきた。
その名を「セローム・デンドロン」という。
彼女は、葉脈の太い、大きく美しい葉を見ろげ、白い植木鉢の上に、凛と座っている。
「ごきげんよう、これからこちらでご一緒することになった、セローム・デンドロンと申します。今後ともよろしくお願いします。」
いいところのお嬢さんなのだろう、第一声は多分こんなのだ。
もしくは
「ご機嫌麗しゅう。私、名をセローム・デンドロンといいます。不束者ではございますが、よろしくお願い申し上げます。」
といったことろだろうか。
後者は、少しかしこまりすぎて、引いてしまうな。
ともかく、彼女はとてもお上品であり、かつ母親のような温かみを持ち合わしているのである。
きっと、私が仕事から疲れて帰ってきた際は、「お疲れさま、いつもありがとう。」と毎回声をかけてくれるだろう。
あぁ、これからは、一人暮らしではなく、彼女との同居という形になるのか。
大学生のころでは、考えられない快挙である、
以上。
また、何かあれば日記を書く。
追記:
現在、10月3日
最近、セレーナさん(セロームデンドロンさんの愛称)から、コバエが湧くようになった。推測だが、土が原因であると考えられる。調べると、コバエはキノコバエというらしい。こいつは不法侵入者なので、彼女に害が出る前に、対策を練らねば...